脳に事実を曲折する機能が織り込まれていることが最近読んだ本に書かれていた。偶然だが同じような言説に出会うことが多い。これをバイアスと言ったり偏見と言ったりしたあるいは錯覚と言ったりしている。
このような現象は脳の不完全さを示すだけではないようだ。むしろ、現実の生々しさを軽減して受容できる形にするために遺伝的に形成されたのだという識者もいる。首肯すべきだ。
ただ、森の中で生きてきた先祖と、機械に多くの作業を任せている現代人とでは生き残るための戦略が異なる。にもかかわらず錯視の中で生きるのには問題があるのだろう。
少なくとも自分の見たこと聞いたことが世界の真実だとは思わないようにしなければ。錯視の風景をそれなりに楽しむことが必要だと思う。
