死んだ人にもう一度会いたい。話がしたいという悲願を叶えてくれるのが東北地方で活動しているイタコと呼ばれる民間の祈祷師です。口寄せという呪術で死後の人の意志を伝えてくれるのです。
これがAIの力を得て電子化されつつあります。生前の写真や動画を組み合わせると立体的な映像として生前の姿を現出できる。ホログラムの技術が進めばより見分けのつきにくい仮装現実が作られるようになるかもしれません。口調や口癖などをマスターさせ、発言内容を入力すればもう死者のよみがえりというべきものになる。
ただし過去のデータからその人がやりそうなことやいいそうなことを予測することはできても、本当にその人が生きていたらやることなのかは誰も分からない。私たちの行動は不確実であり、変動的です。いかなるディープフェークも限界があります。
ただ、心配なのはその嘘が見抜けなくなる人が増えてゆくことです。作り物と知っていても騙されてしまうのはもっとローテクの段階でも起きていますから。
