閉塞的な雰囲気の漂う我が国の社会、経済にとって必要なのは発想の転換だと言われます。また、それを成し遂げることができる人材を発掘することも急務です。
最近読む教員に関する書籍の多くに、既存の価値観を変更しなければ新しい考え方は生まれないという言説が展開されています。出る杭は打たれる式の均質なエリート育成を目指すのではなく、個々人の持てるものを活かして型にはまらない才能を発見し、支援するのがよいというのです。出る杭を伸ばす、という方法です。
理想としてはよく分かります。多くの論者の教育に対する見通しはそれぞれ論の通った慧眼であり、敬服しています。ただ、現場に立つものとしては具体的な方策が難しい。出る杭は誰なのか。どのように伸ばすのか。杭が他の杭の上に被さっているときはどうするのかなど、考えなくてはならないことが山積しています。
教員人生の末期に入ったいま、これを考えたいと考えています。
