カナダチームのフェアプレイ

 台風のために試合が中止になってしまったラグビーワールドカップの釜石大会で、対戦する予定であったカナダのチームが、台風通過後の清掃活動にボランティア参加したことが報じられています。こうした善意は人々の感動を誘うとともに、自らもいつかはそのように行動すべきであるという規範にもなります。

 釜石での試合は復興へのシンボルという意味合いもあり、できれば最後の試合もやってほしかった。図らずも今回も天災による試合中止ということになってしまいました。その残念な気持ちを解消する素晴らしいエピソードがこのカナダチームの善行であったことになります。国際大会で国代表のチームが試合以外の活動に参加するということは他のスポーツではほとんど見られません。ラグビーという競技の与える精神性、哲学が具現化したものと考えられます。復興スタジアムの名のとおり、協力と善意が復興の姿であることを知らしめてくれました。

 カナダチームのような行動が私たちにできるのだろうか。それをこの逸話は私たちに問いかけます。日本人は礼儀正しいなどと自画自賛する前に行動として実行できることは何かを考えなくてはならないと感じました。

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