
生活圏を離れて旅をすることは大切だと思います。日常の生活に倦んで新しい考え方ができなくなってしまったとき、別の町に行くことで新たな発見をすることもあるし、自分の日常を俯瞰的に見るきっかけを与えてくれることもあります。
同じことを旅行に行かなくてもできる方法があります。いつもとは異なる時間に普段は立ち寄らない場所に行き、わずかなときを過ごすのでも同様の効果が得られることがあります。自分の住んでいる街なのに見方を変えれば全然違って見えるという体験です。小旅行にでも行ったかのような感慨を得ることができるのです。
私たちは実はかなり限られた生活圏の中で、同じことを繰り返して生きようとしています。生活に道筋をつけるのは雑多で複雑な現実を乗り切るための知恵ですから視野が狭くなっていくのは当然です。狭い世界の中に自分の居場所を確実に見つけることが生きる知恵ということもできます。
それをあえて壊すときがいるということを言おうとしているのです。安住の地を捨てることで常に新鮮な感覚を保つことができます。そしてそれは高い旅費をかけなくてもできることなのです。
