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特化の弱点

 北陸新幹線が先の台風による洪水被害のために使えない車両が発生し、ダイヤが大幅に乱れています。新幹線は人的な輸送に関しては根幹となっており、それが不通になっていたり、本数が減ったりすることは地域社会にとって大きな打撃です。

 新幹線は路線ごとにある一定の条件のもとで設計されており、他の路線からの代替が効きにくいという問題があるそうです。北陸新幹線は長いトンネル走行や、勾配の大きな路線を走り、なおかつ風雪にも耐えられるように設計されているのです。単に形や色が違うだけにはとどまらないそれぞれの個性は魅力的ではありますが、このような非常事態には弱点を露呈してしまいます。

 汎用性と特殊性のバランスについてはいろいろな場面で問題になります。新幹線の例は一つの教訓としておくべきだと感じています。特殊性、個性に至ることで得られることは大きいですが、それだけではまずい。いわゆるつぶしのきく分野をしっかりと確保しておくことが必要なだと。