20日となり3月も下旬を迎えたことになる。私たちの仕事では引き継ぎの仕事を中心とする業務が山積する。実際に仕事が多いのだがそれ以上に精神的圧迫が大きい。まずは一つずつ片付けることだ。明日は春分であり、もう昼の方が長くなる。コートもそろそろ止そうか。
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薄霞
高温予想
週間天気予報によると、3月7日(火)以降は最高気温が20℃近くの日が続き、最低気温も10℃を超える日がありそうだという。この時期としてはかなり気温が高く、桜の開花が早まる可能性もあるという。暖かくなるのはよいのだが、季節には段取りがあり、それなりの意味があるはずだ。春が駆け足になることを手放しでは喜べない。
日本気象協会の予報では東京のソメイヨシノの開花は3月18日ということだ。とても4月まで花は持たない。少し前、温暖化の影響で桜は3月に咲くようになるということが科学ニュース扱いで取り上げられ、まさかそんなことはあるまいという感想を持ったものだが、すでに現実になっている。近隣の桜祭りが花期に間に合いそうもないため中止するというニュースがあった。祭りなら残念で済むが、生活に関するものになると静観できない。
まずは体調を崩さないようにすることが私の課題だ。ここ数年春先に弱い。気をつけなくては。
卒業の季節

街を歩いていたら卒業証書を持って歩いている生徒に何人か出会った。最近はいわゆる筒に入れるのではなく、二つ折りのケースに収納される形になっている学校が多い。今日出会った何人かの高校生もその形式だった。まだあどけなさの残る彼らは、4月から新しい生活を始めるのだろう。中には別の地で暮らすことを決めている人もいるかもしれない。
私は都立高校から都内の大学に進学したので、それほどの変化はなかった。大学も比較的近くにあったので卒業の時の緊張感もあまりなかった。というより、その時点では進学先が決まっておらず何とも中途半端な気持ちであった。式の翌日に進学先が決まった。運よく合格した男子は数少なく、ほとんどの同級生が浪人をすると言っていたので、あまりはしゃぐこともできなかった。
大学に入るまでの数週間はかなり不安定だった。今から考えるとどう考えても怪しい英会話学校の勧誘に引っ掛かりもう少しで契約しそうになった。結局、度胸のなさがこの時は奏功して詐欺から逃れた。宗教の勧誘にもひっかかりそうになった。これもいい加減な性格のためうやむやにできた。何がしたいのか分からず、迷走したのが卒業後の数週間だったと記憶している。
いまでは人に生き方を語るような偉そうなこともするが、自分自身がかなり不安定な18歳であったことを思い出す。何もごともなく過ごしたことは奇跡というしかない。万一、この文章を読む高校卒業生か、その知り合いがいらっしゃったら、よく考えるようにしてほしい、もしくはそう伝えてほしい。大人の世界は思ったより狡猾で、そして面白い。だから気を付けて楽しんでほしい。本当は今日すれ違った高校生諸君にもそう言いたかったが言えなかった。言ったとしても不審者と見られるだけだっただろうが。