タグ: 休息の意味

中央林間図書館

 神奈川県大和市の中央林間図書館は東急ストアなどの複合商業施設の中にあります。蔵書は少ないですがショッピングをしたついでに気軽に立ち寄れるなかなかいい場所です。

 図書館のあり方については各自治体で様々な試みがなされています。中央林間図書館の場合は気軽に利用できる点で優れています。図書館というと私語厳禁の密室的な雰囲気がありますが、ここはショッピングセンターの中にあるためかなり開放的です。図書館とタイアップした星乃珈琲店も隣接しており、おしゃべりやコーヒーと読書とを両立できる空間まで用意されているのです。

 最近は労働時間の短縮のために職場を早めに引き上げる必要がありますが、その時間で資格取得のための勉強や趣味の読書をする人も増えているようです。そんなときに気軽に利用できる図書館の存在はありがたい。私もこれからしばしば立ち寄ることになりそうです。

カボチャたちの素顔

 ハロウィーンは日本ではその意味も理解されることなく、商業利用や個人的な遊興として受容されています。ただその奥には切なる願いがあるのかもしれません。

 仮装を行う年中行事は京都の節分お化けが知られています。地域では悪鬼の厄を逃れるために敢えて普段とは異なる姿になると伝えているようです。祭の時に晴れの衣装を着用し日常とは異なる振る舞いをするのも広く考えれば一種の仮装行事といえます。異装には厄除けの意味があるといえます。

 現代人にとってはさらに意味があるように感じます。いわゆる変身願望の代償行為です。自由平等の建前の現代社会の内実には格差と分断が進行しています。越えられない何かが巧妙に姿を隠しながら確かに私たちに影響を与えている。それに抵抗するのが外見上の意図的変更なのではないでしょうか。

 もちろんハレの日は常に祭とともに去ってしまう。翌日には厳然たるケの日の秩序が現れます。その中を生きぬくためのささやかな抵抗が仮装という形で表現されるのです。この仮説が正しいならばおどけたカボチャたちの内側には切実な思いがあることになります。

都民の日

まもなく10月1日。消費税値上げは困りますがさしたる対策もないままその日を迎えようとしています。この日は都民の日です。

 私が生徒だった頃、都内の公立学校は都民の日は休日でした。いまも続いているようです。なぜこの日が都民の日なのか、どうして休みになるのかなどまったく考えることなく、この日は無料になったり、割引制度が適用されたりする遊興施設に行ったものです。休みを選定した人たちの思いにおそらく背いていました。

 ただ共通体験を持つ日であったことは確かです。都民の日をいかに無駄に過ごしたかの話題は、一時の融和の機会をもたらしてくれるのです。

アイデアを出すための休息

 毎日、忙しく暮らしているとルーティンワークに関しては作業効率が上がってきます。一方でその仕事に集中するあまりほかが見えてこないということがあります。やはり休息はとても大切なのです。

 他の視点を持つことができるようになることはとても大切です。私は一つに入り込むと他が見えなくなってしまいがちの性格なので、常にやり方をかえることを意識して物事に取り組むようにしています。うまくいっていることでさえもきっと何か問題点があるに違いない。それを忘れないように時々方法を変えるのです。

 場合によってはこれは非効率に見えるかもしれない。出来上がったものをそのまま継続した方が楽なのです。私もこれまでずっとそう考えてきました。しかし、時宜に応じて変化することこそ持続可能な在り方だと最近気がつくようになりました。本質さえ変えなければやり方はいくらでもある。そして何か一つの方法だけでやり続ける必要はないんだと。

 ブログを書くことも私にとっては自分のやり方に変化をつける方策の一つです。今までとは違う何かを考えて文章にすることは、私にとっての変革の手段なのです。このブログは架空の別荘にある書斎をイメージしています。その空間でいつもと違うことを考えるための休息、日常と相対する時空を作ろうとしているのです。