夕刻に地震があった。茨城県南部で震度5弱だったという。地震に対する耐性ができてしまった私にとってはこの規模ならばあまり焦らない。でも、この感性はおかしいのかもしれない。
東日本大震災の前は、震度4からは恐怖のスイッチが入り、5以上になると歴史的大事件の雰囲気が横溢した。それがいまは震度5強くらいからようやく恐怖の対象になるという鈍感さだ。
一つには、町の耐震免震の技術が発達したことがある。震度5弱程度で崩れる建物はない。大きく揺れてもそれを受け止めるシステムができている。
ただこうした慢心が齎す悲劇を考えねばなるまい。私はライフラインが停止した事態をもう一度考えることにする。この地震も何かの教訓にしなくては。