実は少数意見

 メディアリテラシーは大切だと分かっていても見事に騙される。私自身もその一人なので自戒のために書いておこう。

 誰もが発信できるようになった情報革命は私のような世代にとっては画期的なことであった。マスメディアしか情報発信のチャンネルがなかった時代では、オピニオンリーダーという隔絶した存在がいた。その中にはとんでもない人物もいたが、大抵の場合は理論的もしくは感情的に同意できる存在であり、その人物から学ぶことが多かった。

 ソーシャルメディアが普及してさしたる実績も経験も努力もないのに、口説だけは長けている人物が台頭している。彼らの困ったことは発言はするが、その発言に責任を取らないことだ。多くの人を扇動しておいて、その内容に関しての批判は受け付けない。そういう人物を国会議員に選んでも我慢してしまう。いまの日本の民度の低下を指摘されても仕方がない。

 現場で努力している人をもっと評価しよう。彼らは失敗することも多い。だが、何もしないで他人のあら探しをしている人とどちらが尊いだろうか。そういう基本的なことを考え直したい。

 実は単なる奇抜な言説で、アクセス数を稼いで収入を得ている人を軽蔑する能力を私たちは取り戻さなくてはならないと思うのである。

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